427名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:37:59 ID:???
主人は、私が高校生の頃に付き合っていた彼氏の友人です。

当時の私は若気の至りで彼氏に初めてを捧げて、家も近所だったので毎晩
家を抜け出しては彼氏と一緒に過ごしていました。そして行き着くところは妊娠。
結局、両親に相談するしかなく中絶。彼氏とは別れさせられ、学校にも
知られてしまい自主退学になりました。

当の彼氏は、他の女の子も妊娠させていて、彼氏は高校を中退。
妊娠した彼女の卒業を待って結婚ということに。私はというと、もう身も心も
ボロボロで部屋に引き篭もりになってしまいました。

そんな頃にちょくちょくメールをくれたのが主人でした。彼氏の友人ですから、
いきさつも知ってるし、最初は元彼がメールをさせていると疑って無視してました。
それでも何度も何度もメールが来るので、次第に「うん」とか「そう」
とか片言だけですがレスするように。

それでも私は彼氏への憎しみを主人にも向ける始末。
主人にも罵詈雑言のメールを送ったりしてました。ある時、主人からのメールで
「私子が受けた苦しみを俺にはどうしてやることもできない。せいぜい、私子の憎しみを
受けてあげられるくらい。でも、これからは違うでしょ。
俺ができることであれば、私子を助けてあげることができるから」。
私は段々と主人とのメールでちゃんとしたやりとりをするようになりました。


何度も気晴らしに遊びに行こうよとか誘いも来るようになり、まだ
恋愛感情も無かったけど、主人の好意と優しさだけは感じてました。
元彼とはまったく関係ない、自分の意思でメールしているという言葉を
信じて、一緒に遊びにいくようにもなりました。地元で遊ぶと何かと
気遣いもあるので、主人と遊びに行く時は、いつも車で他県の遠い場所に
行きました。主人とのデートくらいしか外に出ることもなく、気がまぎれる
こともあり、主人と一緒にいることが段々と楽しみになりました。

428名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:38:29 ID:???
そんな関係が1年ほど続き、私も徐々にだけど元に戻りつつありました。
ある日、主人から大事な話があると、一度ご両親に会わせて欲しいとのメールが来ました。
私は「なぜ両親に?」と問いかけると、主人は遠い所に転勤になるので、私を一緒に連れて行って、元に戻れるように一緒にがんばろうと。結婚の申し込みでした。

主人は、元彼とのことを知ってるので固辞しましたが、
「俺に任せて付いてきて」の一点張り。私は両親に相談するので、待ってほしいと。
両親は、私が徐々に戻りつつあること、それが主人のおかげであること、
主人はちゃんとした大手企業に勤めており、社会的にも信用があること、
今を変えるには地元を離れた方がよいと思っていることで、心配と賛成が半々。
でも、私が一生懸命に両親を説得しようとしている姿にうれしく思ったとのこと。
それに報いて、一度会ってみようということになりました。

そして主人と両親が対面。主人は履歴書を出して自己紹介。これから
私との生活をどうしていくかの計画を説明しました。転勤先で退学した
高校のやり直し(定時制高校に通わせる)。正式な結婚式は卒業後に。
若くて給料は安いけど、福利厚生がしっかりしているので、生活は保障
できる・・・などなど。両親もさすがに大手にお勤めだね。しっかり
していると安心したようでした。

私たちは、当時二十歳でしたが、この時の主人の姿は、本当に同じ歳
なの?というくらい堂々としてました。その後、主人のご両親にも
私両親ともどもご挨拶に。すでに、家族内で私との結婚は想定済み。
「娘さんを嫁に・・・」「こんな娘で・・・」で両家父ともペコペコ状態でした。

こうしては、入籍して主人とともに転勤先へ。主人の計画通りに翌年春に
定時制高校に入学し、新しい友人もいっぱいできました。中には私と
同じように高校生の頃に妊娠し中退、結婚、出産後に高校をやり直し
という子もいました。いろんな境遇の人がいて、以前とは一味違う
とても有意義な2度目の高校生活。数年後、無事に卒業できました。

429名無しさん@おーぷん 2015/03/08(日)15:38:49 ID:???
この頃には、私ほとんど元に戻っていて、安心した主人から正式に
プロポーズがありました。もちろん、「こんな訳ありの私ですが、
よろしくお願いします」と軽く冗談も言えるくらいに。

新婚旅行、卒業旅行を兼ねて、主人と二人でハワイで結婚式。この時
初めて主人と結ばれました。私に負担をかけないように、また、定時制
高校在学中に妊娠とかしないようにとの主人の配慮でした。
主人の深い愛情と心遣いに、私はもう号泣してしまいましたね。
もう、我慢しなくていいからね。これからは、主人や家族にこの分をお返ししなくては。

それから、一男一女をもうけて、家族4人で幸せに暮らしています。
娘が高校生になったら、私の経験とパパの優しさを話してあげよう
かな・・・なんて、今から考えています。


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